永遠の愛を君に。




「してないよっ…」


「あはは…」



なあ、奈々……


また今度は…


もっともっと遊ぼうな…


いつかは時間もなにもかも気にしないで二人で遊びたい…





「悠紀の背中…なんか落ち着く。」


俺も落ち着いてた…



奈々の温もりが感じられるのが安心だった…


君の温もりを感じられる場所が好きでした



君の温もりを感じられる事が…



俺だけを見てくれるという実感も


落ち着く……


片思いの時の辛さはみんな忘れたよう…



「悠紀…奈々が殴られる。叔母さん達に反抗する…」


「奈々〜」


「大丈夫だよ?奈々も悠紀のためなら何だってオッケー!」


「うん…奈々寝なくていいの?」


「やだよ…悠紀がつまんなくなるよ?それに…話してたい。」


「もう〜」


奈々をおぶるのは苦痛じゃない。


奈々の温もりがないと不安…


怖くなるから…


なあ奈々。


ずっとずっとこうしてたいよ。


退院しても


来年から俺は就職。


奈々は学生のまま。


……早く自分だけって証拠と安心が欲しい…



離れたり別れたりは俺らにはありませんように…



幸せってなんだろ…


そう一年前はずっと思ってた…



でも



今なら分かる気がする…


隣に君がいて、家族がいて、親友がいて……



今の当たり前が続けば幸せなんだ…



今まで俺は大切なものに気付いてなかった…


今なら分かる。



奈々と離れた時、俺は初めて泣いた…


女の事で。


母さんが家を出た時は寂しさより俺らを置いたという憎しみで泣けなかった。



他の女は遊びだから別れても泣くのはもちろんない。



だから


本気で愛して本気で大切で


本気でただ守りたい…


一番大切なものは君との恋になってた……



片思いでも何があっても遠くでも俺は君を見ていたから…