永遠の愛を君に。







「神社…?」


奈々が俺を見つめる。


俺が奈々を連れて来た場所はこないだの祭りをやった神社。


「お祭り終わったよ〜?」


「今日は違う目的!」



「え〜?」



奈々の手を引き俺はお参りに行く。



「奈々もお参りっ…」


「う、うん…」


奈々と賽銭を入れて手を合わせ祈る。



奈々をずっとずっと守っていけますように……


ただそれだけ


本当はいろいろある。


でも


今願うとしたら1番な…



俺が終えてすこしの間も奈々は必死に何か祈ってた。


………奈々?



「お願いします。」


奈々はそう言うと終えた。


「………奈々?」


「願い事は内緒だから〜」


奈々はにっこりと笑う。


「いっぱい願ったの?」


「ううん。一つ!」


「そうか。」


奈々は何願ったんだろ…


「悠紀は?」


「俺も一つだよ。」


そう俺が言うと奈々は笑う。


「あ、悠紀〜おみくじやろ?」


「いいよ〜」



「凶出たらやだな…」


「俺は大吉当ててやる。」


「難しいよ〜」


「俺は運いいんだからよ。」



「はいはい。」


俺からおみくじを引く。


「お願いします!」


俺はそう言って振るとおみくじを引いた。



「………あ…」


……マジ…?



「小吉……」


微妙…


凶よりはマシか〜



でも


「悠紀〜奈々凶だよ…」


「え〜!?」



奈々は涙目。


奈々に限ってかよ。


手術とかあるのに…


「大丈夫だから。な?来年なんてあっという間!俺だって凶だぜ?」


「嘘!?」


あえて嘘。


小吉も良くはないからな。


「マジ。木に結べば大丈夫だよ?」


「やった〜悠紀と同じなら安心だね!大丈夫な気がした。」


単純なやつ…


嘘ついてごめんなぁ…