「奈々暑いだろ?足…」
「サンダルヒール高いし歩きにくいの。」
そういえば奈々がスニーカー履いてるの見た事ないな…
女の子らしいかっこしかしないから。
ネックレスは俺とペアのクロスの。
ちゃんと指輪もしてくれてる。
今日の奈々はいつもよりかわいい。
つか、いつも病院だもんな最近は。
どうやってあの病院抜け出したのかな…
気になるし……
「あ、あった♪」
奈々は何か見つける。
俺は奈々が見ているものを一緒に見る。
奈々は笑顔で俺を見る。
砂浜の上には男の子のフェルトのマスコットがある。
「ここにね、宝物埋めたんだ。来年の今日…掘り出そう?」
「宝物…?タイムカプセルとか?」
「内緒!」
「わかった。でも印…」
「大きい石置いておくの。」
「そっか。で、この人形は?」
「悠紀君人形だよ〜悠紀が意識不明になった時と不安な時お守りにしてたの。」
「似てないし。」
「ひどいな〜」
「俺が作ってやるから。」
「え?」
「お守りは自分で作っても意味ないからな。」
「そっか。じゃあ、悠紀にこれあげる。」
「え………」
「悠紀のお守りだよ〜」
「自分で自分の人形とか…」
俺は笑う。
奈々は本当子供だからな…
付き合ってやるか。
でも
「悠紀…私ね…本当は毎日怖い。強くなんかないよ。」
「………え…」
「誰だって限界が分かるでしょ?その日が来るのかな…って」
さっきまで子供な奈々は急に真剣な表情。
「今日来たのはね、安心したかったからかも…普通の女子高生らしくデートまたしたかっただけ。」
「どうしたんだよ奈々…」
「分かるの…みんな私をかわいそうって顔で見てる。昔からね。でも私は普通にしていたいから。」
「奈々……」
「私…男の子苦手だから恋しなかったんじゃない。本当は辛いから…」
「え……」
「悠紀を諦めようとしたんだから?」


