雅也ら来たよ〜


大事な時に……



「悠紀〜心配したんだからな!お前がいなくなったら俺〜」


雅也は俺に寄って言う。


「はいはい。大丈夫だから…」


「あ〜俺、悠紀君大好きだわ!」


「キモいよ?お前…」


奈々はおとなしくなる。


雅也か?原因…


すると


「奈々〜大丈夫?あんた…」


柚ちゃんが奈々に近付く。


「平気だよぉ〜元気でしょ?」


「でもねぇ…奈々無理しないんだよ?」


「してないってば。あ、真紀や美佳元気?」



「あいつら彼氏とラブラブ…あたしは夏休みなのに失恋したし〜」


「どんまい…」


奈々と柚ちゃんは久しぶりだから嬉しいんだろうな…


なんかやきもち?



すると


「なぁ〜なぁ…悠紀君よ。差し入れ♪」


「は?」


雅也は俺に紙袋を渡す。


どうやら雑誌……



げげっ……こいつ…


「エロ本…」


俺は投げる。


「ひどい〜悠紀君。差し入れなんだぜ?親友から…」


「お前ダチじゃねぇ〜彼女いるやつに渡すか普通?」


「全く…全然興味ないよね。悠紀君は〜やっぱり奈々ちゃんしか…」


「あ〜お前うざ〜君づけすんなし。」


「あれ?悠紀君…顔赤いよ?あ…奈々ちゃんのがいいんだなやっぱ…」


「お前な〜」


呆れた……


俺らは漫才か?


全く…雅也は……


「よかった〜悠紀のツッコミ聞けて。」


「ツッコミじゃねぇから。」


俺は笑う。



「あ…そういえばさ…ニュースニュース…」


「ん?なんだ?」


「里沙と太一、入籍したらしい…」


「へぇ……」


「子供も生まれるしな…」


「入籍か…」


「俺も礼となれたらいいな…」


「…………。」


俺は奈々を見る。


奈々は柚ちゃんと楽しそうに話してる。


俺……絶対奈々を幸せにしてやりたい…


誰にも負けないくらい…