奈々は病室を出た。



「奈々っ…」


奈々は自分の病室に戻る。


すると


…………え……


奈々はケータイを見てなかった。


でも


確かにそこに…


《待ってて。今行くから!奈々にお土産もある!期待してなさい(笑)》


「悠紀…」



「奈々…?」


叔母さんが奈々を見る。


「私…やっぱり無理。悠紀が起きるまで私…側にいなきゃね。」


奈々は涙を拭き、病室を出る。


「奈々……」



奈々は慌てて行く。


心臓の心配をしながらも。



〈ガラッ〉


「ごめんね…悠紀…奈々、悠紀から離れない…だから悠紀もお願い…」


奈々は悠紀の手を握る。


「立場逆転しちゃった…」


奈々は涙を流しながら悠紀を見つめる。


「起きてよ。ばーか。」


奈々は悠紀を見る。


「ごめんね…」


奈々はそう言うとそのまま眠ってしまった。


…私のせい。戻らないの?悠紀…


奈々はそうつい思ってしまってた。


でも…










『悠紀…お願いだから奈々から離れないで?私、約束は守りたいの。お嫁さん夢だもん…』



意識不明……


だけど突然奈々の声が聞こえた。


俺は……死ぬと思ってた。


でも……


奈々に起こされた……


なんか変だ……


奈々が助けてくれたのかな……



ずっと眠ってた…意識もなく…ただただ……


光も闇も分からず…


奈々だけを…君だけを探してた。


俺が奈々を救うべきなのに…


俺が救われた……



目が覚める……


周りには奈々一人だけ。


眠っている……


やっと覚めてもこいつは…寝てるのかよ……



だけど


ずっとずっと奈々も俺を探してくれた。


あの夢と違う……



なあ、奈々……


俺…


「やっと見つーけた♪」


俺は奈々の頭を撫でる。

奈々を俺が置いてけるはずなかったんだ…