学校がある日は休み時間に話したり奈々と帰ったり。



そんな学校生活が少し続いた後……

夏休みはやってきた。









「親父、由美さん。俺、今日奈々達と祭り行って来るから。」



今日は夏祭り当日。



夕方になると俺は二人に言う。



「そうか。楽しんでこいよ?」


「ああ。」



奈々の浴衣楽しみだな…



「あれ?悠紀君も浴衣?」



由美さんが俺を見る。



「はい。友達に借りて…」



「かっこいいわね。」


「ありがとうございます。」



そう俺は浴衣。



奈々が浴衣だし…


負けてられない〜



すると



〈♪〜♪♪〜♪…〉



………あ…


奈々からだ。



俺は慌てて出る。


「もしもし?」


『あ、悠紀〜今ね、礼さんと神社着いたよ!』



「わかった〜じゃあ俺も雅也連れて行くな。」



俺は電話を切ると今度は雅也に電話。




「あ、雅也〜今から行く。奈々達先待ってるし。」


『マジ?わかった〜』



雅也が言うと俺は電話を切る。



「じゃあ…行ってきます。」



「いってらっしゃい。」



俺は家を出た。



でもまさか……



この日に何が起きるかだなんて俺には想像がつかなかった。



俺には………










〈ピーンポーン〉


まずは雅也の家。


雅也と奈々と礼の所へ向かうから。




「あ、悠紀!」


雅也が出てきた。


「奈々達待たせてるし行こう?」


「ああ。…ってお前浴衣?」


「イケメンは浴衣だろ?」


「わ〜むかつく!俺バリ私服!」


雅也と神社に向かって歩き始めた。











………奈々どこかな…


神社が近付くと奈々を探す。