「んと…じゃあ二時間で…ポテトとコーラとたこ焼き…」


カラオケに行くと奈々が言う。


「おいっ!奈々〜帰ったら夕飯…」


「いいの!」


全く奈々は……



「俺はコーヒーだけで。」



お腹空いてないし……


すると


「え?いいの?そんだけで…」


「お前は頼みすぎ!」



俺は笑って言う。



「いいじゃん。元気だから食欲あるの!」



「あはは。」


よかった…いつもの奈々で。



「ね、悠紀…いっぱいいっぱい遊ぼうね?」



「お前二時間カラオケしたら帰るぞ?」



「やだ!終わったらプリ撮る!」


「わがままな女の子だな〜叔母さんに怒られても知らないよ?」



だけど


「いいのっ…今日は悠紀と遊びたいんだもん。」



………奈々?


「しょっちゅう遊んでるだろ?俺ら。」


「そうだけどさ。」



なんか不安だった。



奈々……?












「次悠紀だよ〜?」


「あ、ああ…」



カラオケで奈々は楽しむ。



でも俺だけは複雑な気持ちでいた。



奈々の事が心配で………





「すみません〜コーラもひとつ!」




ジュースを飲んで歌って奈々は楽しくやってる。



でも



俺はさっきの奈々が気になって……




そんな気持ちのまま二時間はあっという間にすぎたんだ……


あっという間に……









カラオケを出て奈々と手を繋ぎ俺は街を歩く。


だけど



「…悠紀。元気ないよ?」


奈々が俺を心配そうに見る。


どうやら気付いてたようだ。



「奈々があんな事言うし…さっき体調良くなさそうだったからだよ。」



すると


「大丈夫。それにカラオケ連れてきたの…悠紀を安心させたかったからだよ?」


「えっ?」


「私は元気でしょ?」