「悠紀君。夕飯食べてく?」
「はい。」
奈々といられる……
でも
さっきの発作が気になって………
たまたま体調悪いだけかもしれないけど……
大丈夫だよな?
心配性かな…
俺……
すると
「悠紀〜暇だからどこか行こうよ。」
奈々が俺に後ろから抱きついてきた。
…げっ……奈々…
叔母さんいるのに奈々積極的だな〜
「奈々〜お前どうした?急に。」
「カラオケとか行きたいの〜」
「はいはい。」
でも…
「じゃあ行くか。」
「いいの?」
「ああ。」
すると奈々は笑う。
大丈夫だよな?奈々。
俺から離れないでいて…
俺が奈々を守るんだ……
いつかは奈々をお嫁さんにしたい………
叶うよな?
不安だった。
でも
「悠紀と夏休みはいっぱい会いたいな〜」
奈々はいつも通り。
こんなにも人を失うのが怖いと感じたのは初めてだ。
奈々が教えてくれた…
「カラオケ?夕飯までには帰ってね?」
「……はーい…」
叔母さんに認められたしまたデート。
カラオケは初めてだしな。
すると
「ね!悠紀〜何歌うの?」
「ん〜?内緒♪」
「え〜」
だけど
俺らにはまだ分かってなかったんだ。
この先の事。
こんなにお互い想い合っても……
難しい事があるだなんて……
でも二人でなら乗り越えられる。
そう信じてた…
ただ………信じてたんだよ。
奈々を離さないから……
すれ違っても戻れた俺。
今度は君が離れるのが怖いから俺は君の手をただ握る。


