放課後。二人で帰る。



「いいの?四人でも。」


俺は奈々を見る。


「うん!楽しみだ〜」


「奈々浴衣だもんね。」



「嬉しいのは悠紀じゃん〜」


「あはは。」



図星です。



もう夏休みかぁ…



奈々と付き合って結構たったなぁ。







すると



「奈々。祭り以外はどこ行く?」



「うーん…旅行とか?」



「じゃあバイトして金貯めるか。」


「えっ?いいの?」



「うん。俺も行きたいし。」


「うん!」


でも…



「奈々。」



俺は奈々を見る。



「ん?」


「今年の夏休みは遊びまくろうな。」



「うん!」



奈々は俺の手をぎゅっと握る。



「夏休み楽しみだな〜」


去年はクラブ行ったり少しバイトしたり……女と遊んだり。



でも今年は違う。









「悠紀君いつもありがとうね。」


奈々を家まで送ると奈々の叔母さんが出てきて言った。


「いえいえ。奈々は彼女ですから。」


「ありがとう。あ、よかったら上がって?」



「上がって上がって!」



奈々と叔母さんが笑って言う。


「じゃあ…」



俺は奈々の家に入れてもらう。







「おじゃまします…」



今日は叔母さんがいるから奈々とやばい事はできない。



俺は奈々と一緒にリビングに向かう。



「叔母さんいい人だな。」


「うん。叔父さんもいい人だよ?」


「あ〜会った事ないよな。」



「仕事だからね…」




「そっか。」



「悠紀のお父さんは?」


「ん?今は由美さんとラブラブだよ。」


「いいな〜そうゆうの。」



「ああ。親父なんかうざくなくなったよ。」


「よかった。」


奈々は笑う。