「今日はカレーよ。」
由美さんが言う。
「おう。いいな。」
親父が言う。
この二人は仲良くていいな。
前は親父に反抗してた。
でも今は見方が変わったから…
二人を見てていまだに若い新婚みたいでいいな〜と。
親父は二回目で年だけどさ。
いいよな…そうゆうの。
早く俺も奈々とそうなりたい。
でも…難しいのかな?
その日は夕飯を食べて由美さん達と再婚式の話。
奈々も連れていきたいな。
再婚式は由美さんの誕生日の7月。
だけどそれまで籍は入れて二人暮し。
楽しみだな……
だけど
俺らはこれからどうなるのかな……
奈々と一緒にいれますか?
俺はどんな運命だろうと受け入れなければならない。
「おはよ〜」
「おはよ!」
学校に着くとまずは一年の教室に行く。
すると
「あれ?悠紀先輩…」
教室には柚ちゃんがいた。
でも奈々は…?
「奈々まだ来てないんですよ。」
「そうなんだ…」
「聞いてないんですか?」
「えっ?」
「奈々…ストーカー受けてるの。」
奈々が……?
「やっぱり言いづらいのかな…」
「どういう事?」
俺は柚ちゃんに聞いた。
それは俺と別れた日から。
写真を送りつけられたり、帰りに誰かがつけて来たり。
「じゃあ昨日は…?」
「昨日?昨日はあたしと帰って…あたしも昨日それ聞いて…」
「なんで言わなかったのかな…」
「心配かけたくないんですよきっと。」
「それだけかな…」
「悠紀先輩が守れば奈々大丈夫ですよ。」
「ああ…」
まさかストーカーとは…
なんで気付いてやれなかったんだろ…
奈々の彼氏なのにな。


