「なんで?」



「ごめんね…」


まぁだめなのは仕方ない…



「じゃあ明日な…」



「うん…」



俺は一人で帰る事にした。


だめな日もあるよな…



でもなぜか不安になったんだ……



不安に……









《今日はごめん…》



家に帰った時には奈々からメールが来てた。


《大丈夫だよ。》



俺は雨で濡れた髪をタオルで拭きながら返信した。




でも不安……



なんか俺…心配しすぎかな?





すると



〈ガチャッ〉



………あ……



「「ただいま〜」」



…………あ……


俺は玄関に行く。



玄関には親父と再婚相手の由美さんがいた。



たまに二人で帰ってきた。



由美さんは来月家に引越してくる。


今は産休。


だから親父と会っていろいろ話してるようだ。


「悠紀君久しぶり。」



「久しぶりです。」


俺は由美さんが持ってた荷物を床に置く。


「ありがとう。今日はあたしが夕飯作るね?」



「ありがとうございます。」



「悠紀、お前なんか今日はいい子だな。」


「言っとくけどもう子供じゃねぇよ?」


「だよな…もう18…」



「さて、俺は久しぶりにテレビ見ますか。」


「すまないな。いつも…」


「いやいや主夫だから俺!」


「あはは。」


親父とは打ち解けたし、今はなんか楽だ。



家事とかは相変わらずあるし、いろいろ大変だけどさ…







「悠紀。奈々ちゃんとはどうだ?」



俺は親父と話す。


「ん?順調順調。」


「そうか…」



すると


「奈々ちゃんって?」


由美さんが俺を見る。


「こいつの彼女だよ。」


親父が言う。



「いいわね〜今度連れて来なさい?」


由美さんが笑って言った。