「ただいま〜」
今日も帰宅。
結局、昨日もホテルだったな……
親父はいないのか……
また早く学校行きたいから少し俺は寝た。
なんとか昨日と同じくらいの時間に家を出れた。
………奈々…いるかな……
学校に走って向かう。
昨日の夜遊んでた男なのにな。
「奈々〜」
すると……
奈々は走る。
「おい、待てよ!走るな!」
あいつ…心臓……
俺は追いかける。
奈々………?
「……ハァハァハァハァ……」
奈々は心臓が悪いのに走ったため途中で座りこみ苦しそうにしてる。
「……奈々…」
奈々は薬を飲む。
奈々の心臓はそんなに…
走れる距離が少ない。
「なんで走ったんだよ…奈々。」
「…悠紀が嫌だから…」
「は?」
昨日と態度が……
「私も遊び…なの?」
「奈々…」
奈々は知ったんだ…
俺の事……
でも……
「奈々は違う。」
「だから…男の人は嫌…」
「奈々…」
「悠紀はどうして好きじゃない子と遊ぶの?私、わかんない。」
「…………。」
「私…そういう人と仲良くしたくないよっ。」
初めてだった。
誰も俺にそんな事言わなかった。
みんな気にしてなくて…
だけど奈々は…
「あのさ…奈々…」
「嫌なの。悠紀もお父さんと同じだね…」
「えっ………?」
「メールいらないし会いたくない。」
奈々はそう言うと離れた。
最悪……
なんで胸がこんなに痛むんだろ……
なんでこんなに苦しいんだよ……
奈々に嫌われた。
今更…俺は自分のしてる事に罪悪感を感じた。
奈々に言われてから…


