海に行くと奈々は履いていたミュールを脱ぎはしゃぐ。
本当子供……
俺は座って奈々を見る。
すると
「悠紀来てよ〜」
「はいはい!」
さっきまで結婚式だとかやってた俺らも子供に戻る。
奈々は貝殻などを拾って遊ぶ。
「奈々はまだ子供だな〜」
「いいもん!悠紀が大人なんだよ?」
「いやいや。俺だってまだ子供だよ。」
俺は笑って言う。
「もう春なのに寒いね〜やっぱり海は夏なのかな…」
奈々は砂の上に座る。
「全く…そんなカッコで来るから…」
俺は着ていた上着を奈々の上にかける。
「え?悠紀が寒いよ?」
「ん?俺は平気。奈々は風邪引いたら大変だろ?」
「ありがとう…」
奈々は俺の上着を着る。
「ぷっ…手出てないよ。」
袖からは奈々の手が見えない。
「うぅ…悪かったね〜腕短くて。」
だけど
「奈々…本当の結婚式もさ。あそこでやろうな。」
「……うん。海にも絶対また来ようね。あとは…絶対…」
絶対……
そんな言葉はお互いを安心させるかのようだった。
切なくて…
そう言った奈々の気持ちを考えると辛かった…
奈々は今は元気でも…
まだわからない。
お願いだからお願いだから…
すると
奈々は俺の服の裾をつかむ。
「プレゼント。まだ渡してなかったね。」
奈々は小さな紙袋を俺に渡す。
「………え?」
「手作りケーキは家だから後で。」
俺は小さな紙袋を開ける。
すると
〈チャラ〉
それはかっこいいクロスのネックレス。
「奈々もおそろだよ?」
奈々は笑って今日付けてたネックレスを見せる。
確かにクロスだった。
奈々のがかわいらしいけど。
「ありがとう。奈々。」
「いえいえ。あ、私んち行こう?ケーキ…」
「マジ?行く行く!」
今日みたいな最高な日が毎年ずっとありますように……


