「えと…どう言うんだ?」
「え?悠紀さーん〜」
「ははは。ごめん。確か…」
俺は奈々を見つめる。
奈々の白いレースのワンピースがウェディングドレスみたいで本番みたい……
周りに人はいないし、俺は思いっきし私服だけど……
「奈々は俺とずっと一緒にいられる事を誓いますか?」
「誓います!」
「じゃあ…悠紀は私の命が危なくなっても私のそばにいられますか?」
……ズキン……
奈々……
普通の結婚式ではこんな事は言わない。
でも……
「誓います…」
奈々のばか…
なんでそんな事言うんだよ………
「奈々は…もう自分を傷つけない事を誓いますか?」
奈々は昔にリスカをした。
その跡はまだ……
「誓います。」
「じゃあ…私は…」
だけど奈々は思いつかないのか俺を見つめる。
「どうした?」
「もう悠紀は私を不安にさせないでくれますか?」
奈々……
礼とのキス事件や、奈々を避けた時……
奈々はすごくすごく辛かっただろう。
「誓う…から。」
いつかはちゃんとした結婚式をしたい。
奈々は林奈々じゃなくて桜沢奈々で元気で…
俺はどこかの会社で頑張って働いて…
それが理想。
それが夢。
夢は願うだけじゃなくて実現させるものだから…
「悠紀だけのものになる事を奈々は誓いますっ…」
奈々は笑って言う。
一番失いたくないものは……
君のこの笑顔と……
グイッ…
俺は奈々にキスをする。
結婚式の誓いのキスみたいな。
もうひとつの一番失いたくないもの…
それはこの温もり…
過去に傷ついた事がある俺ら。
でも二人一緒なら大丈夫なんだ……きっときっと。
「わ〜海きれい!」
教会を出ると俺らは近くの海に行く。


