「パパの好きは、もっと上の『愛してる』なんだ。 パパとママンはミアの生まれるずっと前から、愛し合っていて。 そうして、ミアが生まれたんだ。 だから、ミアはパパとママンの愛の結晶。 宝物なんだよ」 「タカラモノ……」 その言葉がわかったのか、わからなかったのか…… それでも美亜は聖夜の足に小さな手でギュっとしがみつき、その言葉を繰り返した。 (納得してくれたのなら良いのだけれど……) その小さな頭を包み込むように、聖夜は優しく美亜の柔らかい髪を撫でた。