「早く美留久の笑う顔が見たい。 もうどれくらい見てないかな…… その笑顔を奪ったのは僕なのに、身勝手だとは思います。 でも、見たい。 僕が生きているのは美留久のお陰だし。 美留久の為に生きていると言っても過言じゃないんだ。 本当ですよ。 それが僕の覚悟です。 一歩も譲れない。 だから僕は、美留久に会いに行きます」 聖夜の決意は固かった。 自分の一部を取り戻しに行く、大袈裟に言えばそんな気持ちであったのだ。 その為の努力と準備。 周りが驚く程に、聖夜は自らを追いたて頑張った。