ああー。めんどくせー。
俺はそう一人ごちて足を進める。

俺は古賀相馬。アイマとかソウバとかじゃなくて、ソウマね。
正直、俺は女たらしである自覚は有る。
だからこそ、割り切れるっていう女の子としか付き合わない。
だからトラブルは少ないんだよな。女の子も「遊び」ってちゃんとわかってるし。

見た目もいいって自覚してる。
だから、女の子が寄ってくる。それも俺がこうなった原因かもしれない。
俺がにこりと優しく微笑めば大抵の女の子は落ちる。一瞬で。
ただし、どうしても落ちない女がいた。
いや、落ちないというのは語弊がある。説明しにくい。

俺は今、楠下樹という女に邪魔されている。しかも三年に渡って。
因みに俺が今落とそうとしてるのは東里香。可愛らしい先輩だ。
楠下樹は、東先輩のことが大切らしい。
そりゃもう、過保護だ。
まあ、悪い虫呼ばわりされている可哀想な俺は凶悪女と喧嘩してるのです。くすん。

さて、明日も東先輩にアタックかけますか。





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