謳う者


「それは買いだめがしてるから大丈夫」
エリックは年もリーゼと変わらないぐらいだが背丈の問題で、弟みたいな感じだ。
いつも私のことを気にかけてるれている。
「なんだぁ~…せっかくリーゼと買い物できると想ったのに…」
「何か言った?」
「え!?いやぁ?なんでもないっっ」
「?」
両手を体の前で何回もふるエリック。
そしてひきつり笑顔。
「怪しい…」
「そんなことないからっ!ほら、今日は家の掃除でも手伝うよ!?」
そんなに聞かれちゃまずいのか。
はぐらかしたエリックはリーゼの思考をよそに彼女を押して家に向かう。