タクシーを降りアパートの階段を登る 一段のぼる度にぽたぽたと水滴が垂れてくる やっとのことで部屋までたどり着く 風呂場の棚からバスタオルを取り出し、連れてきた human PC の顔と服を拭いてあげた 「本物の女の子みたい…」 肌は真っ白く、髪は漆を塗ったようにつややかで唇と頬は桜のようにほんのりピンク色 暗闇では全くわからなかったが明かりの下でみるととてつもない可愛らしさだった 「ねぇ…壊れちゃった…?」 返事はない 「もしもーし…?」 もちろん返事はない