青々と繁った木々が風にゆられてカサカサと音を立てる 聡志は静かに手を合わせる 数秒目を閉じたあとふぅと息を吐いて立ち上がった。 するとさっきまで青く晴れ渡っていた空が灰色の雲に覆われてポツポツと大粒の雨をふらせた 「うそだろ…傘持ってきてないよ!」 次第に雷も鳴り出し雨も激しくなっていく 聡志は来た道を目をつぶりながら前に走っていった 夢中になって走りふと目をあけると出口どころか全くしらない茂みの中に入ってしまった。