ハルの家に行ったときだった



―フユカ?

―なんでしょう?

―おいで。

ハルの長い脚の間に入って

後ろから抱きしめられる。
あたしはこれが大好き。

―話があるんだ。

あたしの髪を撫でながら

ハルが言う。

いつもの、優しい声で。