とりあえず聞かれたからには、粗相のないように答えなければならない。 「そうですけど。あの、あなたはどちら様でs」 「じゃ!行こっか!」 ガシッ 全部言い終わる前に、そいつはいきなり私の手首を掴んだ。 「はっ…?」 抗議する間もなく、引きずられるように校舎へと引っ張られていく。 「な、何なんですかあなた!ちょっ…離してくd」 「生徒会室ってこっちだよね!」 人の話を聞けこの野郎。