振り向いた瞬間目に入ったのは、茶髪…というか、ほとんど金髪に近いくらいに光っているさらさらの髪。 そしてその下の、髪に負けないくらいのやけに輝かしい笑顔だった。 その男子生徒らしき人物は、鮮やかに黒光りしている(そいつの周りは光りものばかりだ、本人も含めて)高級車の窓から身を乗り出し、こっちに向かってぶんぶん手を振っている。 「君、元中等部の生徒会執行部さんだよね!?」 車から降りた男子生徒が女子の群をかき分けて近付いてきた。 …………誰?