「…で?手続きは無事に済ませてあるのか?」 「はい!バッチリです!」 「…学園長である私には何の報告も来ていないのだが?」 「はい!今日言いに来ました!」 入学書類らしきもの数枚を差し出し、芹沢龍人は躊躇いもなく無邪気に言った。 「………」 済んでねぇじゃねーか。 明らかにそう言いたげな学園長は、仕方なさげに書類を受け取る。 「………」 …というか、さっきから私がここにいる理由はあるのだろうか?