「…ということだから。さぁ、動かないでね。ゆき…」
俺の頬に手を当てるとゆっくりと近づいてくるひかる…
………って!!
「待てーーーーーーーいッッッ!!」
バッ!!
ひかるの頭をがっちり掴み阻止…
危ね~~~…
危うく、危うく…流されるとこだった~~
「もう!何すんのさ!」
「それはこっちのセリフだ!何しやがんだテメーはッ!!」
「だから、ゆきの為を思って…」
「だからって…勝手に人の髪、染めようとすんじゃねぇ~~~!!」
「耳っちぃなこの男…」
――なッ!
軽蔑の眼差しを向けるひかる
いや。俺が悪いみたいな顔してんじゃねえぞ。
「そんなに金髪に誇りがあるわけ?」
「んなんじゃんねぇけど…」
「日本人はなぜ黒髪か分かる?
それはね!日本人の目、肌の色が黒髪と似合っているからなの!
それなのに、髪を金髪に染めるなんて言語道断!!」
「……テメーは何時代に生まれたんだよ?」
思考がおっさんだぞ。コイツ…

