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「ねぇ。どうして体育に参加したの?今まで参加したことなかったじゃん。」
……あ゛?
いきなり話しかけてきた男
たしか、ひかると一緒にいた奴だ
「???どうしたの?」
俺がじーっと見すぎたのかそいつはきょとんとした顔で訊いてきた
てゆうか、誰も話しかけてこないのに
コイツだけは人懐っこく話しかけてくる
「お前…誰?」
ギロリと睨んで見るが、そいつは驚いた様子もなく、むしろニッコリ笑う
「あぁ。自己紹介もなくごめんね。俺は長谷部。
もちろん顔くらい覚えてくれてたよね?
昨日は永崎と一緒にいたわけだし!」
「…まぁ。」
俺はそれだけ言うと、女子の方を見た
この学校には体育館は一つしかないらしく、男女で半分に分けて体育館を使っている
まあ、だから今回だけは授業受けたんだけどな。
「ん?もしかして、永崎見てる?」
俺の目線の先を辿るように見た後、長谷部は訊いてきた
「別に…」
嘘。俺はひかるが心配だったからここに来た

