「どーしてみんな起こしてくれなかったの?」
恥ずかしーーーー!!
「それがさ、面白くてさ。」
なにがそんなに面白いのか、愛弓はクスクス笑っている
「な、なに?」
「後藤くんだよ。」
――は?
……ゆ、ゆき?
愛弓と長谷部くんの話によると…
愛弓が来た頃にはアタシは熟睡していて、ゆきが珍しく朝から教室にいたらしい
――アタシの記憶ではまだ教室に来てなかったんだけどな。
んで、先生が教室に来てアタシを起こそうとすると
ゆきがすごい形相で先生を睨んだらしい
まるで「寝かせてやれ。」とでも言っているような目で……
「なんで?」
「あたしに訊かないでよ。本人に訊いたら?」
ふと横を見るとゆきは机に突っ伏して寝ていた
まぁ、いいか。
あいつも色々考えて言ってくれたんだと思うし
にしても…よくもまあ、寝てたよね。アタシ…
おまけに座ったまんま寝てたから、体痛いし…
ふわぁぁぁ~~~
まだ眠い。

