「あれあれ?デートかい?」

ギロリと睨む男


「きゃあ~い☆」

美夢ちゃんの声に男は驚いた顔を見せたが、すぐに何かをたくらむような気味悪い笑みを浮かべる



「へぇ~、その若さでママか。」

「…ちがっ!……?」


違うと言いかけたアタシを庇うように、ゆきが目の前に立った


「…ゆき?」
「お前は、美夢連れてどっか行け。」


…え?

「あっれ~?よく見たらこの間の金髪野郎じゃねぇかっ、
どうしたんだよ。その髪、更生でもしたつもりか?」



「…黙れ。」

地を這うようなどす黒い声に、一瞬ビクッとする



「ゆき…」

「安心しろ。」




びっくりするくらい、優しい声でゆきは言った


「おぉ、ナイトってわけ?」

ちゃかすような男達に、ゆきは相変わらずの無表情



「すかした顔してんじゃねぇぞっ」


―バシッッッ!



「――っ!!!」