「部活って、アイツ等同じ部なんだな。」


愛弓達が行った後、ゆきが呟くように言った



「長谷部くんはサッカー部で…愛弓は、そのマネージャー。」


「へぇ…」




まぁ、世話好きな愛弓なら当然のことだけどね。




「まだ、待ち合わせまで30分あるぞ。」

「あ。じゃんけん大会はっ?」



そうだよ、アタシ達、その為に3階来たんだよ!


「ん。」



…え?


ゆきはおもむろにどこかを指さす


その先を辿ると…




「じゃんけん大会終了です!またチャレンジしてねぇ~♪」







…お、終わってる。



だよね、当たり前だね。





「…じゃあ、どうすんの?」



振り返ると、ゆきは何かチラシをじぃ~っと見ていた


「外に出てみねぇ?」


「……外に?」

「あぁ。」



そう言って、ゆきは持っていたチラシを見せる


「……B級グルメうまいもんフェア
駐車場一部で開催中…?」



チラシに書いてある文字を読み上げると、ゆきはニカッと笑った


「良くねっ?」

「食いもんかよッッ…」


「お前、アホか?」



はぁっ!?!?


ギロリと睨むと、ゆきは済ました顔でチラシの端っこを指さす



ん………?