「だけどさ」
キャッキャと笑いながら話している愛弓達を見ながら何気なく呟いた
ゆきはそれに、ん?と顔をあげ反応する
「アタシは、あの2人の性格に…何度も救われた」
「……………」
あ。なんか今、恥ずかしいこと言ったかもッッッ…
するとうずくまるゆきからクククっていう笑い声が聞こえる
「…ククッッッ、確かに。そーかもなっ」
「きゃあ~いっ♪」
寝ていた美夢ちゃんはどうやら起きたみたい
それに気づいた愛弓がニッコリしながら近づいてくる
「抱かせて~♪」
美夢ちゃんは一発で愛弓になついたらしく、手をのばしてバタバタしてる
「うん。気をつけてねぇ~」
ゆっくりと美夢ちゃんを預けた
「どーも。キミのママ代わりをしているひかるの親友の愛弓です。」
ペコッと丁寧にお辞儀をする愛弓にプッと笑ってしまう
「俺は、キミのパパ代わりの後藤優樹の“親友”の長谷部でーすっ」
その長谷部くんの一言にゆきの眉毛がピクリと動いた
「誰が!“親友”だよっ!?!?」
長谷部くんは笑いながらゆきの肩をバシバシ叩く
「もう紹介しちゃったし、親友だよな。俺ら!」
人懐っこい笑顔に、さすがのゆきも勝てない
ゆきは舌打ちをすると、ポケットに手を入れそっぽを向いてしまった
なんかそんな姿が妙に可笑しかった

