――おちょくられてる…



ゆきは完全にご機嫌斜め


「……ところでさ。訊いていいの?」


愛弓が真剣な表情で訊いてきた



「「え?」」


「その赤ちゃんのこと。」




そっか、愛弓は訊いちゃいけないかもって気を使ってたんだ




「うん。」

「じ、じゃあ!最初に確認してもいいか?」


長谷部くんが身を乗り出すように訊いてきた




何か迫力がすごい…


「な、なに?」



「ちちちちちち…」


…父?


「長谷部、落ち着け。」


ポンと長谷部くんの肩に手を置いて愛弓が言う



「……ちっ違うと思うんだけど、あああああ…一応確認すすす…するっ!」




「なに?」







何故かもじもじしている長谷部くん




……?