「おーい。もう夕方だよ?」 コレットの甘い声で目を覚ました彼は時計の示す時間を見て驚いた。 約10時間以上を一度も目を覚ますこともなく夢の中にいたのだ。 (どうしたものかな) 今朝の会話をすぐに思い出し、彼はコレットを思った。 彼女には生きる意思は充分ある。 しかしそれは家族や友人達を心配させないための建前で。 本心は死を恐れず、運命を受け止めている。 それはこの世に存在することの意味を見失い、死を望んでいるということだった。