『ありがとうございました!!これにて、プリンセスマーメイドコンテストを終了いたします!!!』


そう言ってマーメイドコンテストは幕を閉じた――……


私が、更衣室から出てくると藤堂先輩がいた。


「藤堂先輩」

「ふん!!負けたのはたまたま何だから!!でも、約束は、まもるわ……」

そう言って藤堂先輩は下を向いた。

「あれ~?約束なんてしましたっけ?」

「したじゃない!!忘れるとか信じられない!!」

「じゃあ、あたしが忘れたんで約束はなしってことで!!」

「え?」

藤堂先輩はビックリしてこちらを見ている


「いてもいいんですよ先輩!!いい機会に先輩とも仲良くなれましたしね」

「藍空 桜……ありがとう…」

「でわ、先輩あたしはこれで!!」


そう言ってあたしは先輩の前を通りすぎた。


「いいのか?藤堂」

「隼人!?見てたの?」

「あぁ、良かったのか?」

「うん!!だって、こんなコンテストで学校辞めるって変でしょ?」

そう言うと隼人は笑って「お前らしいな」と言ってくれた。それが、何気に嬉しかったり


こうして、あたしのコンテストバトルは終わった