「桜、あたし行ってくるわ」

「え?もう、そんなにたつの?」

「あんた緊張しすぎ…まぁ、あたしもだけどね…」

「がんばって、梓」

「うん、いってきます」


梓、がんばって…


私はそう祈って梓を見守った――…


『エントリーナンバー8、朝倉 梓さんです』


音楽とともに梓がステージに出た


梓、やっぱりキレイだな…

あたし、藤堂先輩に勝てるんだろうか?

いや、自信を持って行こ!!


ステージを見ていると梓の番が終わった

「おつかれ、きれいだったよ」

「ありがとう…でも、緊張した――…」

「あたしも、がんばってくる」

「うん、がんばれ」


『さぁ女子の部最後になりました。藍空 桜さんです!!』


音楽とともにあたしもステージにでた

思ったよりも人がいてビックリした

ステージの真ん中で一回、回ってポーズを決めた

それで、あたしはステージ裏に帰った


『これで、プリンセスマーメイドコンテストを終わります。なお審査発表は1時からです。それまで、しばしお待ちください――…』


「終わったね~」

「うん…緊張した~…」