「最後になりました。どうぞ」

隼人の番だ


出てきた瞬間皆から、黄色い歓声が飛ぶ

「誰あれ?超カッコいいですけど!!」

「きゃあ―――!!カッコいい!!」


「すごいね?」

「だね、あたしもこれぐらいの歓声が跳べばいいけど…」

「大丈夫だよ」

「だといいけど……」


隼人はあたしを見つけてウインクした


「////」

「桜にしたね、先のは」

「キャぁ―――!!ウインクされちゃった!!」

「違うわよ、あたしによ!!」


「……」

「……」

「桜になのにね…」

「まあ、いいんだよ。さぁ、行く?」

「どこに?」

「ステージ裏男子のあとあたし達でしょ?」

「そうだった」


私達は上に着ていた上着を脱いでステージ裏に回った。


『さぁ!!今度は女子の部です。トップバッターはあの、藤堂グループの愛娘です。どうぞ!!』


「じゃあ、先にいくわ、ま・け・い・ぬ・さん♪」


そう言ってカーテンから出て行った。


うわ~……緊張してきた…

相変わらず、嫌味たっぷりの先輩だし…