「なんだその顔、スタイルいいのにな~顔がな~…」

「うっさい!!それより、そんな頭してていいの?」


お兄ちゃんの頭は校則違反の金髪……

これが、兄だと思うといやになる……


「お前も、そんな格好してていいのか?俺は梓ちゃんのほうが好みだけど♪」

「梓行こ……」

「え?あ、うん」


そう言ってお兄ちゃんを置いてステージに近づいた。


そう言えば、隼人は?

まだ来てないのかな?


『では、第21回プリンセスマーメイドコンテストに出場する人は、番号をもらってください』


私は梓と一緒に番号をもらいに行った。


「梓何番?」

「あたし?あたしね…8番」

「あたしは……10番一番最後……」

「がんば」

「うん…」