「桜ー?まだ?」

「う~ん…着れたけど……きわどい……しかも、胸が…」

「あけるよ?」

「うん……」


そう言って梓が中に入ってきた。


「変?」

「いや……むしろ似合ってる」

「梓のだって可愛いじゃん」

「あたしのは論外……それより、また胸でかくなった?」

「やっぱり?なんか、きついと思ったんだよね…」

「いいな~胸でかくて」


そう言って梓は自分の胸を見る。


「梓も十分でかいじゃん」

「……まぁいいや、行こっか」

「うん」



試着室を出ると藤堂先輩に会った。


「これわこれは私のライバル藍空 桜さんではないですか」

「…こんにちは」

「もう、お着替えになって?」

「はい、そうですが?」

「ふ~ん…意外とでかいんですのね」

「先輩は相変わらずぺっちゃんこですね」


私は、いやみたっぷりに言った。


「!!!まぁ、優勝するのはあたくしですから、負け犬はそこでほざいてなさい」


そう言って藤堂先輩は足早に去っていった。