「で、どうやって戦うの?」

「簡単よ」

チビがそう言う。

「どちらが多くの男子の投票を得るかの勝負よ!!」

「はぁ?」

「7月6日にプリンセスマーメイドコンテストがあるでしょ?それで優勝した方が勝ち」

「望むところよ!!」

「じゃあ、精々私に追いつくようにがんばるのね、オホホホ!!」


そう言って教室を出て行った。


「なにあれ!!メッチャムカつくんですけど!!」

「まぁ、がんばれ桜」

「ってか、コンテストってどんな?」

「え~っとね、水着コンテストだって」

「え~!!水着!?」

「がんば、桜」


そう言って梓は私の肩に手を置いた。


「私も出てあげるから」

「本当!?」

「まぁ、がんば」

「うん!!ってか、あの人何年生なんだろう?」

「さぁ?」