なんでこんなことに…。

げんなりしながら、智樹の部屋まで2人分のジュースを運んだ。

「入るよー」

扉を開けて中に入ると、テレビの前に2人仲良く並んでゲームに夢中になっている。


何やってんのよ久世玲人…。小学生相手に真剣ゲームするなんて…。


「ここ、置いとくよ」

机にコップを置いたところで、2人からは何の反応もない。


「ちょっ…!!ずりーぞっ!!」

「バァーカ。隙を見せたお前が悪い」


……子どもか。

何のゲームをしているのかしらないが、どうやら精神年齢は一緒みたいだ。


何も言う気になれず、呆れた視線を送りながらゲームをする二人の後ろ姿を見ていた。