教室の窓からは裏庭が見渡せる。 視線の先には、すっかり包帯の取れた手で吹奏楽部の彼女に触れるアイツの姿。 ……たまたま、外を見た時に視界に入っただけ。 「彩? どうしたの?」 「ん? 何でもなーい」 視線を教室の中に戻すと、優香子がニヤリと笑っていた。 「な、何……?」 「徳永くん、見てたでしょ?」 「ちっ、違うし……」 「隠さなくてもいいよー」 「違うってば」