「…………」



あ、れ……?

両腕で顔を覆ったけど、いつまで経っても衝撃や痛みは感じない。



おそるおそる腕をどかして目を開けると、

「あっ……」


彼女の後ろには──いつの間にかアイツがいた。


後ろから伸びたその手はハサミを握っていて。


「あ……あ……」


彼女は青ざめた表情で口をパクパクさせている。



「何やってんの」

握ってるのは──開かれた刃の部分。