「……初めて見た。そんな必死なとこ」

額に浮かんだ汗を見つけて、あたしはハンカチを取り出して手を伸ばした。


パシッ


額に届く前にその手を掴まれて、そのまま引き寄せられた。



「もう言わないからよく聞けよ」


手から離れたハンカチが、ひらひらと落ちていくのが視界の隅に見えた。


「……何、それ」





「俺のそばにいろよ」