大野くんとのことを目撃されて以来、図書室でアイツと一緒になることはなかった。 だからって当番をサボっているわけじゃない。 今までは来たり来なかったりだったアイツは、最近は完全に来なくなったからだ。 “フリーらしいよ” 今、優香子から聞いた言葉がよみがえる。 確かに初めて見た日以来、あの赤い車は見ていない。 だけどそれは、学校に来てないからだと思っていた。