優香子に声をかけられて、ハッと振り返った。

そんなつもりはなかったけど、自然に目がアイツを追いかけてたみたい。



「あ、別に予定はないけど……」

「じゃあ寄り道して帰らない?」


「いいよ」



帰る準備をしてなかったあたしは、慌てて今日配られたプリント達をカバンに押し込んだ。