自分で福嶋さんの名前を出したのに。

あの冷たい目を思い出して手が震えた。



「……いつだったか。偶然聞いたんだ。あいつの計画」

アイツはゆっくりと話し始めた。


夜、出歩いている時に電話している福嶋さんとすれ違ったこと。

そこであたしの名前を聞いて話を立ち聞きしたこと。


「詳しくはわからなかったけど何となく嫌な予感がした。だから松田に聞いてとりあえずバイト先に行った。

……間に合って良かったけど。

だからやめとけって言ったんだ。それなのに」