ガチャ 後ろでドアを開ける音がして慌てて立ち上がった。 「何してんの?」 「あ、靴……散らかしたままだったから……」 「髪、乾かしたら? ドライヤーは洗面台。鏡の右隣」 それだけ言うとアイツはドアの向こうに消えた。 髪を乾かして、さっきアイツが消えたドアを開けるとそこはリビングだった。 アイツはソファに座って新聞を読んでいた。 「……お風呂、ありがとう」 「どういたしまして。コーヒー淹れるけど飲む?」 「あ、うん」