「もちろん!!!」


あたしはマイクを
左手に持ち下に下げる
右手は上に掲げる


空気がざわつく
みんながあたしを見ている


「あれシェラ・フロエバンス
じゃない!?」

「キャ〜っ本物!?」

「嘘たろ!?
握手してくれ〜」



シェラにたくさんの
人が群がる



「ものすごい人気だな」

ロードはシェラの姿を
遠目に見つめる



「あぁっ!
何たってシェラは
この国を救う姫だからな!
俺達の戦いもシェラの歌
も町でスクリーンを
通して中継されてるからな」

ディズもなんだか
楽しそうなのは
気のせいか?


「お前楽しそうだな?」


「当たり前だろ!
俺もファンの一人だ!!」


ディズも人込みの
中に紛れた