「シェ………ラ……」


テレサにはまだ
意識があった


助かりはしない
ほんの少しの命の灯





「やっと会えた……
テレサ…約束果たして
くれたわね…」



シェラは無理に笑い
テレサに話し掛ける





「心残りが無くなった…」


テレサは優しく微笑む





「本当に?…
ロードの事をテレサは…」



シェラの言葉に
テレサは首を振る




「私はもういいの…
1番気掛かりだったのは
シェラを残した…事…」



テレサは苦しそうに
話し続ける





「シェラ…あなた…
どうして……」





テレサは悲しげな
笑みを見せた





「あたしももうじき…

テレサとあたしは
親友だもの…
だから……
親友を止めるのは…
あたしの役目なのよ!」




シェラはおどける
ように言った






「ありがとう…シェラ…
止めてくれて…
恐かった…
大切な者を傷つけてしまう
事が苦しくて…」




テレサは涙を流した





「大丈夫…大丈夫だから…
もう終わったの…
テレサは何も心配しなくて
いいのよ…」





シェラはテレサを
優しく抱きしめた





「ありが…と……う…」



テレサは涙を流しながら
灰になり旅だった



「テレサ…おやすみなさい
次に目が覚めたら…
一緒にあの花を…見に…」




コツ…………





足音が聞こえ
振り返るシェラ




「みんな…………」