「私はお前がいるから…
だからもう一度…
力を取り戻した

お前がいない未来など
ない物と同じだ
共に消えたほうが
幸せなのだ…」





シリアとシンは
何も言わず抱き合った





そしてしばらくすると
シンが顔を上げた



「私の負けだ」



そう言って二人は
手を繋ぎ目を閉じた