「先生に言う必要ありません。家の事情です。」 先生は、イラッとした顔をした。 「棗。学校は社会だ。高校は中学と違う。甘ったれんなよ。ちゃんと理由を言え。」 「・・・。」 「はあー。言わんのなら退学にするぞ。」 俺は睨んでいった。 「どうぞ。別にこの学校に未練もなんもないし、いいですよ。」